算数のおべんきょう

療育できるかな vol.4

算数のおべんきょう

ウィリアムズ症候群は算数(数学)の分野が苦手と言われる。数や量の概念や空間認知の問題だという説がある。

小学校3年生だが、特別支援学級では足し算/引き算をやっている。
1年生の時からの継続的な先生のご指導のおかげで、ある程度の足し算は覚えた。
しかし、本日の宿題をみて、面白いことに気づいたので見てほしい。

CIMG6735.jpg

[1]の (1)と(2)の答えは、間違っている。正解は4と7だ。
ところが[2]の問題は(1)(2)とも正解している。

設問の意図はどちらも同じ、10のかたまりをつくるために、いくつ補えばよいか、という設問だ。
つまり、10からの引き算の問題である。

プリントの回答を見る限り、初歩的な数の概念は獲得している。
なぜなら、[1]の(1)のケーキの数を見て6個ということを認識した結果を答えとして書いているからだ。
[2]についても正解しており、偶然とは考えにくい。
日常生活でも、モノの数を数えることはできる。(大小の比較はあやふやだが)

このことから、次のことが推測される。
【仮説1】設問を読んだが、その意味を理解できていない。

【仮説2】空間認知的にな問題で、対象をスポットライト的にとらえるため、ケーキとハンバーガーの絵を見て、次にしたの回答欄( )を見て、その2点をつなげて、モノの数を単純に記入した。(文字よりも絵に視線が先に行くのは、正常な認知でもそうである)

【仮説3】蓄積された経験の中で、絵を見てその数を数えるという問題をたくさんしてきたため、ほぼ反射的に「設問を読まずに」回答した。

そこで、[1]について、もう一度やり直すよう、指示した。
【仮説2】が正しければ、まず問題だけを読ませるようにすればいいだろうと考えた。
そこで、白紙で、絵以下の部分を隠して、問題を読むように指示した。
字は読めるので、声に出して「あと いくつで 10に なりますか。」と読み上げた。
つぎに、白紙をはずして、絵を見せて、ケーキを見せて数を数えさせる。
絵のケーキは6個と返答した。そこで、あらためて「あと いくつで 10ですか?」と問うと、「わからないよー (T o T) 」と泣き出してしまった。
やむなく、ビー玉をつかって、お教えようとするがパニックになってしまっている。
10の枠のある箱に6個ビー玉を入れて、その横に4個のビー玉を追加しても分からない様子。

そう、「足す数」と「足される数」が分かっていないのだ。(または引く数と引かれる数)
そこで、「足す数」を「おはじき」へ。「足される数」を「ビー玉」へと変更。
「ちち」からバトンタッチして「はは」の指導のもと、半泣きで正解を導きだした。

ここで【仮説1】が正しいことが、まず証明された。

つぎに[2]の問題について正解していることに注目した。
よくみると[1]と[2]の絵の構造が違っている。
[1]の絵は10から「引く数」のみが描かれて枠で囲まれている。「引かれる数」である10は、問題中の文字としてしか書かれていない。
しかし[2]については、10の枠がはじめから描かれており、余白の大きさで、10に対して不足があることが(スポットライト的に)絵を見ただけで分かる。
つまり【仮説2】についても、検証の余地があるということだ。

総じて考察すれば、【仮説1】において、問題の意図がはっきりと理解できないまま【仮説2】におけるスポットライト的に図を見て、自分なりに回答を導きだしたといえる。

算数については、宿題を指導するために、家庭用の算数セットを作成中。
10進法について「はは」と「ちち」の見解が異なるため、まだ試作段階なのだ。
実は「はは」も「ちち」も小学校教諭免許をもっているのだが、我が子を教えるのは難しい。
算数についての教え方は、しばらく研究したあとで、またご紹介したい。