いきること

いきること vol.9

歩くということ

「歩く」ということは、生命の移動手段のひとつです。
移動することは、今自分自身がいる場所から、別の場所へ動くことです。

ですから、私たちは日頃「歩く」という言葉を聞いたり見たりすると、動かしている体の一部だけに注目してしまいがちです。
仮に両足を動かすことができるヒトを例に考えてみましょう。
その人によって様々ですが、まず左右どちらかの足を浮かせることから始まります。
そして、浮かせた足を進みたい方向へ動かして、次に着地させます。
この3つの動作のプロセスが「1歩」の基本です。この1・2・3を左右に繰り返せば歩くという動作が完成したように思えます。

しかし、この3つの動作のプロセスの間に、とても重要な仕組みがあることを忘れてはいけません。
動いている足の反対側の足のことです。
この軸足がとても大事な要素になります。軸足は常に体を支え、動きに応じてバランスをとる必要があります。
体を支えるということができて、初めて歩くということができるのです。

私たちは自分・家族・社会・・・etc..に対して、様々なことを望んでしまう癖があります。
もし、何かを望むとき、望みに対してふさわしい準備ができているかどうか、静かに考えてみると、本当に必要なものが見えてくるかもしれません。

そう、歩きたい・歩かせたいと望んだときには、まず体を支えることが先だと気づく必要があるように・・・。