いきること

いきること vol.6

四葉のクローバー

ちいさな庭の片隅に、クローバーを植えている。
やせた土に少しでも活気を与えようと、ホームセンターで種を買って、適当に撒いたものだ。

発芽したてのクローバーを見たのは、残っている記憶では初めてだ。
小指の先にもみたない、ちいさな、ちいさな、ミドリのうぶ毛のようなクローバーがぎっしりと並んで、土を持ち上げている姿に宿る生命力には驚かされる。

撒種して2年目。
今年も元気に大きな3枚葉が、あふれかえった。きちんと花も咲いた。
何かをして、外で遊びたいという次男。
「葉っぱが、4枚ついたクローバーを探してみぃ?」
と、ミッションを指示。
「それで、どうするん?」
次男は、突然の不思議な提案に驚く。
「普通のクローバーは葉っぱが3つに分かれてるけど、4つに分かれてるヤツをみつけると、エエことがあるぞ。」
その,一言でさっそく庭へ飛び出していった次男坊。

数十分後・・・。
「お父さん、あったー!」

え!? ホンマか? 数日前に探したがいっこうに見当たらなかったのだが・・・。
とにかく、確認のために外へ。

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おぉ、その手にしているものは・・・・

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まぎれもなく、四葉のクローバー。
実物は小学生の時に見つけて以来のことだ。
「なぁ、いいことって、なにがあるん?今日?」と次男君。

「『いいこと』ってのはな、忘れたころにやってくるんだぞ。自分にいいことがあるといいなぁって、考えるばっかりしてたら、いつまでたっても『いいこと』は来んぞ。」

と、少々むずかしいことを言ってみたが、次男君はあっさり納得。
記念に瑞々しい葉を、カップに浮かべて撮影しました。

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四葉のクローバーは、遺伝子の突然変異によるものと、環境要因によるもと2通りあるという。
通説では、一般的な遭遇率は10万分の1。ウィリアムズ症候群の2万分の1にくらべて、遥かに希少なのだ。
由来はいろいろあるが、幸運のシンボルとしては納得できる値だ。

突然変異によって生まれた、幸運のシンボル・・・。
ウィリアムズ症候群の子どもたちも、そうあってほしいと願わずにいられない。

もしも、あなたがウィリアムズ症候群に出会ったら、四葉のクローバーを思い出してください。
もしも、あなたがウィリアムズ症候群の親だったら、幸運のたまごを温めていたのです。
もしも、あなたがウィリアムズ症候群のきょうだいだったら、幸せのお守りとともに生きるのです。
もしも、あなた自身がウィリアムズ症候群なら、その幸せをみんなと分かち合えるのです。